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コレラ

コレラはコレラ菌の経口感染によっておこる急性の腸管感染症。

コレラ菌によって汚染された水や食物を摂取することにより経口感染する。

コレラ菌は小腸内で増殖しコレラ毒素(コレラエンテロトキシン)を産生し、これによって激しい下痢を呈する。

コレラの多くは国外での感染によるものであるが、ときに輸入食品によって発生することもある。


コレラの潜伏期間は1~3日で、激しい下痢と嘔吐が始まる。

下痢は水溶性で『米のとぎ汁』といわれ、ときに1日10リットル以上にもおよぶ。

また、多量の下痢により脱水症と代謝性アシドーシスをきたす。ただし血便、腹痛、発熱を欠くことが多い。


コレラの治療は下痢・嘔吐により損失される水・電解質の補充と、テトラサイクリンなどの抗生物質の投与が中心となる。


現在のコレラワクチンの効果はあまり期待できない。


コレラは感染症法では三類感染症。WHOが定める検疫伝染病のひとつ。

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