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足底腱膜炎

足底腱膜は踵内側に付着し、前足と内外側筋間中隔に付着する強固な腱膜です。


足底腱膜は主に3つの線維束に分けられ、その中央線維束が構造的、機能的に主要な役割を果たしているとされます。


足底腱膜炎は足部障害の中で最も発生頻度の高い障害で、長距離走者などに多くみられるランニング障害です。


疫学的にはランナーにおける罹患率は4.5~10%との報告もあり、一般的にも広く見られる障害です。


症状消失までの平均期間は13.3~14.1カ月と長く、協議や日常生活に与える影響の大きさがうかがえます。


そのため、アスリートにおいては練習の制限、休養によって競技に大きな影響を与える疾患になります。


また、名称から腱膜の炎症症状と考えられることが多いが、組織学的な研究結果から、腱膜の炎症症状はほとんど見られなず、その代わり腱膜の退行変性が起こっていると報告されている。


そのため、炎症症状ではなく付着部症による症状と考えるべきである。


足底腱膜の退行変性は、張力による組織の微細損傷の繰り返しと、組織の阻血状態が関与されると考えられる。


それらの要因により退行変性が生じることで、足底腱膜の肥厚が起こる。


足底腱膜の肥厚は足底腱膜炎の特徴的な所見であり、超音波画像診断で測定した厚さが4mm以上の場合、肥厚していると判断される。


また、足底筋膜の厚さは主観的な症状と相関しており、厚さの減少に伴い、症状も軽減されたと報告されています。



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