【苦味は心因性の病気に働きかける】
本日のコラム。
苦味は心(五行では火)に作用し、心を養います。乾かし固める作用と寫火(口内炎、胃炎、胃酸を抑える)寫下(利尿、便秘を解消する)作用があり、体内の余分な湿をとり、のぼせの症状に有効です。
消炎効果もありますが、食べすぎると肌が渇いてカサカサになります。
また、ストレスによって体の中に溜まった心因性の火による症状、眼の充血やイライラ、不眠で夢が多い、口が乾きやすいなどにもお勧めです。
苦味は食べると心径に働きかけ、熱を取って便秘や口内炎によく使います。
パセリ、レタス、ゴボウ、よもぎ、うど、ひじき、苦瓜、ウーロン茶、緑茶、ゆり根、セロリ、ダッタン蕎麦、苦杏仁、鶏肉や豚のレバーなどがあります。
次回、甘い。
昨日、膝痛について動画に上げました。
補足として【食事の注意点】
膝痛を治す食事というものは、一般的にはありません。
しかし、最近では膝痛の主要な原因である変形性膝関節症と骨粗しょう症とに、深い関係があることが分かってきました。
骨粗しょう症は骨の中のカルシウムが減る病気ですが、これが進行すると、軟骨の土台となる骨が柔らかくなる結果、軟骨も減ることが分かってきています。
骨粗しょう症の予防や改善に効果的な食事は明らかになっているので、それを実践することが、有効な膝痛対策になります。
それでは、カルシウム食品について。
●丸干しイワシやシシャモ、シラス、干しエビ、サバの水煮缶など、骨ごと食べれる魚介類。
●納豆、豆腐など大豆製品。
●小松菜、チンゲン菜、菜の花、大根葉、モロヘイヤなど、濃い緑の野菜。
●乳製品(ヨーグルト、チーズなど)
カルシウムはあまり吸収の良く無い栄養素なので、その栄養を促すビタミンDやビタミンKと一緒に摂ることがおすすめです。
これらのビタミンは、骨へのカルシウムの沈着も促すので、同時に摂れば、骨粗しょう症や膝痛予防・改善に効果的です。
ビタミンDは、魚介類全般に多く含まれますが、特にさんま、イワシ、サケなどに豊富です。マイタケ、キクラゲ、シイタケなどのキノコ類も、ビタミンDの供給源になります。
食品でとるほか、ビタミンDは日光に当たることで皮膚でも作られます。
ビタミンKは納豆に多く含まれるほか、小松菜、モロヘイヤなど濃い緑の野菜に豊富です。
これらは、カルシウムの豊富な食品とも共通しているので、積極的に取りましょう。
※骨の強化には、たんぱく質も重要です。骨は、鉄筋コンクリートに例えると、たんぱく質(コラーゲンなど)が鉄筋、カルシウムがコンクリートの役目を果たしているからです。
また、軟骨の重要な成分であるプロテオグリカンの材料としても、たんぱく質は欠かせません。
以上を踏まえて食事を意識することで、骨粗しょう症からくる膝痛の予防と改善につながります。

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