朝食を食べるべきか、食べない方が良いか
朝食必要派と朝食不要派の議論はずっと続いており、総体的には必要派のほうが優勢です
朝食必要派は、その理由の一つとして、朝食を抜くと午前中に脳のエネルギーが不足することを挙げています
脳の栄養になるのがブドウ糖です
朝食をとると、炭水化物に含まれる糖質が脳にすみやかに届けられます
それよりも遅れますが、炭水化物や脂質も糖質に変換され、エネルギーとして利用されます
朝食必要派は、脳はぶどう糖のみをエネルギーにするので、朝食をとらないと脳のエネルギーが不足し、脳の活動が低下してしまうと考えます
しかし脳は、ぶどう糖が不足すると他の物質をエネルギーとして用いるので、ぶどう糖だけをエネルギーとして利用するというのは、正しくありません
それはともかく、脳はぶどう糖が不足すると、ケトン体をエネルギーとして利用します
そのことは、医師・管理栄養士のための栄養代謝のテキストにも書かれています
独自の朝食抜きの一日2食の少食を確立し、難病の治療に多大な成果を上げた
故 甲田光雄・甲田医院院長によると、朝食を抜くと脳はケトン体を栄養にすることは
カナダのオーエンス博士の研究によって明らかになっているようです
それによると、脳がエネルギー源として使うのはケトン体のβ‐ヒドロキシ酪酸が50%
α‐アミノ窒素がそれぞれ10%で、ぶどう糖は30%にすぎなかったのです
このデータを踏まえ、甲田院長はこのように述べています
『注意していただきたいのが、50%はケトン体のβ‐ヒドロキシ酪酸を使うことです。ケトン体は脂肪が分解してできる物質です。つまり、断食を行うと体内の糖分が尽きるので、脳は体内に蓄えられた脂肪をエネルギーとして利用するのです』
一般的には、朝食をとらないと午前中、頭がボーとして働かないと言われます
それに対して、甲田院長は次のように述べています
『ケトン体をエネルギー源として利用した脳は、脳波の一つであるα波を増やし、脳下垂体からβエンドルフィンという物質の分泌量が増えることも分かってきました。α波はリラックスの脳波で、βエンドルフィンは快感物質と言われます。これらの物質が増加することによってさわやかな気分になり、心が平穏になって、とてもリラックスした状態になるのです』
調子よくの必要性を説く人たちは『朝食を食べない子供は、朝食をとる子供よりも学校の成績が悪い』
というデータを拠り所にしています
しかし、朝食をとらない習慣の子供は、夕食を遅い時間にとったり夜食をとったりと、食生活全般が乱れている傾向があることが明らかになっています
子供の場合は代謝が活発なので、朝食をとらないと元気が出ないということが実際にはあるかもしれません
しかし大人は、習慣として朝食を抜いている人ならわかっていることですが
朝食をとらない方が午前中、頭がよく働きます
お腹がすいている時、頭は最も活発に働きますが、そのことは自明の理といってよいでしょう
食後は、血液は消化のために胃腸に集まるので、相対的に脳の血液は減ります
眠くなるし、勉強や仕事などのやる気がそがれるのはそのためです
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