運動神経系を刺激し、身体機能全体の調整力を高める動きづくりのためのトレーニングで
発育発達時に行うのが有効です。
発育期の子供向きの運動として知られていますが、大人が行っても楽しめる運動が多く
ウォームアップや気分転換、初対面の人同士を和ませるアイスブレーキングとしても応用できます。
例えば、一輪車に乗ったり、平均台を歩いたりするための身体能力としてバランス感覚(平衡性機能)が必要です。
このような、運動神経が良いからできると言われる種々の運動能力を高めるための複数の動きを同時に行うのが
コーディネーショントレーニングです。
コーディネーショントレーニングには、調節や一致という意味があり、身体の動かし方や発揮する筋力の加減を調節する能力とも言えます。
この能力を獲得しやすいのは、スキャモンの発育発達曲線で神経系のカーブが急激に高まる3~10歳ごろまでで、この時期に必要なのは様々な運動体験です。
木登りやマット運動、スキーや平均台など、非日常的な動作を同時に複数行える運動が効果的です。
特に、左右や手足で異なる運動や、バランスやスピードが変化する運動は
脳と運動神経の連係を活性化させ、身体をスムーズに動かせるようにします。
コーディネーショントレーニング7つの能力アップ
①定位置能力
相手や味方、ボールなどの周囲の状況と関連付けながら動きの変化を調節する能力
②変換能力
状況が変わった時、動作を素早く切り替える能力
③リズムの能力
耳や目からの情報を動きによって表現し、イメージを現実化する能力
④反応能力
合図を素早く察知し、適時に適切な速度で正確に反応する能力
⑤バランス能力
空中や動作中の全身バランスや、崩れた姿勢を素早く回復する能力
⑥連結能力
身体の関節や筋肉の動きをタイミングよく、無駄なく同調させる能力
⑦識別能力
手や足、頭部の動きと視覚の関係、ボールなどの操作を精密に行う能力。

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