(疫学)
日本の高血圧者は、約4,300万人。30歳以上で見た場合、男性60,0%>女性45,0%年齢が増すとともにその頻度は急激に増加。
高血圧の影響は心筋梗塞よりも脳卒中により特異的。脳卒中の罹患率が心筋梗塞罹患率よりも高い。
至適血圧をこえて血圧が高くなるほど、全心血管病、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病、CKDなどの罹患リスクおよび死亡リスクは高くなる。
メタボまたはリスクの集積している人では、循環器疾患罹患・死亡リスクは、そうでない人に比して1,5‐2,4倍高い。
疾患頻度の高い白衣高血圧は、外来の高血圧患者の約20%にみられる。(5人に1人)
問診時、5W1H
血圧上昇時に、発汗、動悸、頭痛などないか?
これまでの治療経過、薬物治療の効果と副作用は?
思い当たるものは?
体重増加、ストレス、疲労など
初診時は両側上肢を測定する。
高血圧が疑われる場合は安静後に1~2分の間隔をあけて、安静坐位の状態で少なくとも2回測定する。
生活パターン、職歴、喫煙、アルコール、清涼飲料水摂取量、運動習慣、精神ストレス、常用薬、家族歴などの確認をする。
本能性高血圧などに使う現代鍼灸による治療方針。
血圧の安定はもとより、常に全身の調節をはかり、脳卒中や臓器障害の進行を予防する。
ツボ膀胱経、胃経、心包経、を使う。
東洋医学による治療方針は
痰濁によるものや症状によって治療穴を変える。
指導
減塩、野菜の積極的摂取。コレステロールや飽和脂肪酸を控える。魚摂取。
有酸素運動30分。歩行など。
体内の余分な塩分を排泄する作用があるミネラルは(カリウム)
新鮮な野菜や果物などに多く含まれるので積極的摂取を心掛けましょう。
中医薬膳学
とうもろこし
主成分は炭水化物。脂質である(リノール酸)は、(コレステロール)を下げ(動脈硬化)を防ぐ作用がある。
とうもろこしのひげには、利尿、血圧降下、血糖値降下の作用があると期待され、生のひげを15gくらい煎じて飲むとよいとされる。
Comments